新しいグリップのシリーズが始まります。
名前は、リバーマスターです。
全体を小ぶりに、そしてオフセット率を浅くしあげました。
開発の目的は、トップウォータースタイルに限らず、様々なスタイルの
釣り人に使ってもらえるグリップを作ることです。
これまでの金属グリップですと、リールフットの前側を押さえている
パーツがレベルワインダーにあたって、使えない。
サムバーが、押さえにくいなどの症状が出ておりました。
それは求めるスタイルの違いですから、仕方がないこと、
と割り切っておりました。
私たちも初老の入り口の年齢を迎え、もう少し柔軟に考えてもいいのではないか?
お客さまの声を反映したグリップを作るべきではないか、と考えが変化しました。
これまでダイワさんやシマノさんのリールは苦手だったのです。
それを出来るだけ、対応できるスペックを実現させました。
全てのリールは持っておりませんし、大手メーカーは、新しい機種を
次々、投入しますから絶対に対応するとは言えませんが、これまでの金属グリップの中では、
かなりのところまで追及出来ております。
フェルールをつかむシステムですが、新しく開発した樹脂コネットを採用しました。
これはヘッドキャップを小さくするためです。
トラウトの方にも使ってほしいと考えましたので、デザイン的にこの部分は
出来るだけ、細く、短く、軽くしたかったのです。
3本爪システムは、いろいろな太さのフェルールをつかむことが出来、
絶対の信頼を置いておりました。今回の樹脂コネットは、当社で販売する
フェルールがつかめることを基準に開発しました。
他社のフェルール、ビンテージロッドのフェルールで合わせることが
出来ないロッドも出てくるでしょう。その際には、当社のフェルールに
取り替えることを検討してください。
しばらくは、スタンダードシルバーのみの展開とします。
合わせる握り部分ですが、これまでのグリップに使用してきた部材はすべて
合うようにしてあります。
当社の生産業務が安定するまでブランクのみの販売は休止します。
ちなみにブランクのみの価格は¥19,800円(税込み)となります。
リールフットを押さえるシステムですが、ネジを回すことによって、
グリップ内部に差し込まれていき、上のリールフットを押さえるパーツを
押し上げるようにします。リールフットを押さえる留め金は、シーソーのように
なっており、ネジが飛び出すほど、リールフットは押さえ込まれることになります。
最後に、注意点です。
グリップの裏側に小さな凹みや点が出ることがあります。
これは製造上、仕方がないこと、とご理解ください。
これをなくすように削ってしまうと、グリップのシェイプが変わってしまうのです。
神経質なお客様に販売される場合は、説明の上、ご納得いただけない場合は、
販売を取りやめてください。
新しいグリップがお客様の手にわたり、新しいスタイルが生まれてくることを期待しております。